不動産投資における金利上昇リスクと対策
とうとう恐れていた通知が届く
タイトルは「次回ローン新金利のお知らせ」もう嫌な予感しかしません。
開封すると「次回からの新しい金利が決まりましたので、ご連絡します。」とのこと。
さっそくマイページで確認すると、
2025年1月から金利が!なんと!
1.85%→2.15% とのこと。+0.3%です。
金利なので、こういうことは想定の範囲内でした。
けど、現実になってみると、少なからず動揺します。
ほかにも2つの物件もソニー銀行から融資を受けているので、合計すると+10,514円になります。
つまり、3物件あわせて毎月の収支が約1万円、
悪化するという計算です。
長年続いたゼロ金利政策からの脱却により、金利上昇が現実味を帯び、不動産投資家にとって大きな関心事となっています。
特に、これから不動産投資を始めようとする初心者にとっては、金利の変動がどのような影響を与えるのか理解しておくことが重要です。
金利上昇と不動産投資の関係:家計にも影響が?
金利が上昇すると、不動産投資にどのような影響があるのでしょうか?
ポイント1 融資コストの増加:毎月の返済額が増える?
不動産投資では、多くの場合、物件購入資金をローンで賄います。
不動産投資では、多くの場合、
物件購入資金をローンで賄います。
このローンは、銀行などから借り入れるため、
金利が上昇すると返済額も増加します。
例えば、2,000万円の物件を35年ローンで購入し、最初は年1%の金利だった場合、月々の返済額は約56,000円です。しかし、もし金利が2%に上昇すると、月々の返済額は 約66,000円 になります。
冒頭で紹介した私の例だと、0.3%の金利上昇なので、毎月の負担増は3,000円程度でした。
しかし、1%の金利上昇だと、毎月1万円以上の負担増となるわけです。この増加分は家計に直接影響し、キャッシュフロー(収入から支出を引いた残りのお金)を圧迫します。
変動金利は市場の金利変動に応じて上下するため、今後さらに金利が上がれば返済額も自動的に増えるリスクがあります。
ポイント2 不動産価格への影響:売却しづらくなる?
もう一つ重要な点は、不動産市場全体への影響です。
一般的に、金利が上昇すると住宅ローンや不動産投資ローンの返済負担が大きくなるため、不動産を購入する人が減少します。
需要が減れば、不動産価格も下落する可能性があります。
例えば、地方や人気のないエリアでは特にこの傾向が強く出ることがあります。築年数が古い物件やアクセスが悪い物件などは、買い手が見つかりづらくなるかもしれません。
もしあなたが将来的に物件を
売却して利益を得ようと考えていた場合、
この価格下落によって
思ったような利益を得られない可能性があります。
不動産市場への影響:価格とキャップレート(期待利回り)の関係
次に、不動産市場全体への影響についてもう少し詳しく見てみましょう。
価格への影響
短期的には、前述したように
金利上昇によって購入者が減少するため、
不動産価格には下落圧力がかかります。
しかし、一方で経済成長や物価上昇(インフレ)が進行している場合には、賃料収入も増加する可能性があります。
キャップレートへの影響
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例えば、不動産価格が下落しても純収益(家賃収入など)が変わらなければ
➡︎キャップレートは上昇
一方で、不動産価格が変わらず純収益だけ増加した場合には
➡︎キャップレートは低下
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金利上昇リスクへの対策:初心者でもできる3つの戦略
対策1 資金繰り対策:余裕資金を確保しよう
まず最も基本的な対策として、
自分自身のお財布事情を見直しましょう。
頭金を多めに用意したり、予備資金を確保しておくことで、万一返済額が増えても余裕を持って対応できます。
対策2 ローン戦略:借り換えや繰り上げ返済を検討しよう
次に考えたいのはローン戦略です。
まずは、より金利の低い金融機関へ
借り換えることを検討したいです。
もう一つは繰り上げ返済です。
借り換えのメリットがそれほどない場合は、こちらがおすすめです。
注意してほしいのは、繰り上げ返済の際、返済額軽減を選択することです。そうしないと、毎月の収支改善につながりません。
毎月3500円の返済額軽減であれば、年間で42,000円です。
100万円の投資で毎月42,000円が手に入ると思えば、効率は悪くないですよね。
対策3 ポートフォリオ戦略:売却も視野に入れよう
最後に、
自分自身の不動産ポートフォリオ
全体を見直すことも大切です。
*不動産ポートフォリオ(所有している物件群)
まとめ:リスクを理解して賢く対応しよう
初心者でもできる対策として、3つあります。
- 余裕資金の確保
- ローン戦略
- ポートフォリオ見直し
それぞれ自分自身の状況や目標に合わせて柔軟に対応することで、不動産投資で成功する可能性も高まります。
常に市場状況を注視しながら、
自分自身で最適な判断を下すことこそ、
不動産投資成功への第一歩です。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも皆さんにとって有益な記事を発行していきます。ぜひお楽しみに!